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【子宮内フローラ】

2018年12月01日

子宮内に菌がいる⁉⁉

 

最近、腸内フローラについては、よく話題になっています。

腸の中には、腸内細菌が多くいて、そのバランスが乱れると、

=(腸内フローラが乱れる)と、便秘や下痢だけでなく、消化吸収が悪くなり、免疫力も関係するといわれてます。

同じように、子宮内にも細菌がいて、フローラを作っています。

以前は、子宮内は無菌状態だと思われいましたが、細菌が存在することが分かってきました。

子宮の中にも、善玉菌・悪玉菌・日和見菌が存在し、それぞれのバランスをとっていることが分かってきました。

 

健康な女性の子宮には、ラクトバチルス菌が多く生息しています。

いわゆる善玉菌といわれるものです。

このラクトバチルス菌が、乳酸を作り、子宮や膣内を酸性にして、大腸菌などの病原菌の繁殖を防ぎます。

そして、カンジダ膣炎や、細菌性膣炎などを予防しています。

 

子宮内では、妊娠力に影響していることも分かってきました。

 

子宮内に、ラクトバチルス菌が90%以上いると、妊娠率や出産率が上がることが報告されています。

 

≪論文紹介≫

Moreno Iet al, Evidence that the endometrial microbiota has an effect on implantation success or failure. mJ Obstet Gynecol. 2016;215:684-703

子宮内膜の細菌環境が不妊治療に及ぼす影響について

子宮内に

ラクトバチルス菌が90%以上いる  対  90%以下

妊娠率       70.6%      対  33.3%

妊娠継続率     58.8%      対  13.3%

生児獲得率     58.8%      対   6.7%